大実なつめの実がならない原因と対策

私が育てているのは新疆なつめ王です。中華大龍、皇帝、スーパージャイアント(大雪なつめ)などの大実なつめの一つです。2年そだててみての実がならない原因と対策を書いていこうと思います。

概要

一般にナツメは、乾燥に強いし、暑さ・寒さにも強くて手間いらず。しかも成木になれば鈴なりに生るイメージがあります。でもそれは、実が小ぶりな日本ナツメの話だと思います。

大実なつめほどの大きさの実を生らしたいなら、極端な暑さと乾燥は禁物だと思います。

  • 花が咲いているときに極端に乾燥すれば 花のめしべのまわりの、蜜が乾燥しやすく受粉の成功率が下がる可能性がある。
  • 受粉成功した幼果も、極端に乾燥して木が育てるのにキャパオーバーと判断すれば、整理落果する可能性がある。
  • せっかく大きくなり始めた果実も、極端に乾燥すれば実に皺が寄ったりする。これは危険な印なので気をつけましょう。水やりを行って回復する可能性もあるが、不可逆なまでに組織を痛めて もとに戻らなかったり、舌触りが悪くなる可能性がある。

このようなリスクがあるので、暑さと乾燥は避けたいところです。では、いつ頃どんな感じにその暑さやってくるかというと、東京では、

  • GW前後。ひざしが強くなる。5月のGWは要注意。
  • 6月。梅雨に入ると4月上旬並みに寒い日もあるが、晴れるとその日差しは殺人的。年によるが6月22日~23日は夏至で実は太陽の波長が一番強い日。

といった具合で、植物にも寄りますが、直射日光によわい植物・品種は、新芽が焼けて枯れてしまいます。これは水やりを万全にしていてもです。スプリンクラーでもダメでしょう。太陽光線でやられます。

この点については、なつめ(新疆なつめ王)は比較的強い方だと思います。頂芽の新芽は大丈夫な傾向にありますが、昨年の枝から分枝で、弱い新芽は枯れ込みます。これら踏まえて、6月時点での対策をいくつか、上げていきます。

対策1:人工授粉

新疆なつめ王は実つきが悪いと思います。人工授粉してあげたほうがいいです。去年はまったく受粉しませんでした。2年目の今年は実を生らせてみたいのですが、今年も受粉しない傾向を感じます。

2025年は5/19から開花しました。下の方の、昨年枝から分枝した枝から咲いて、上へと順に咲き進みます。一つの花の寿命は4~5日ですが沢山の蕾が順に咲くので、結果として開花期間は長いです。6月の末まで咲いていそうな雰囲気です。でも、今年伸びた柔らかい枝への結果は避けて、昨年枝にならせたい。その方が安定した実がなると推測しています。

  • 梵天受粉:ダメでした。単純にみみかきの梵天で、花をくるくるする、というものです。
  • 沢山咲くので、一つもいで もう一つの咲いている花にこすりつける。:これもイマイチでした。
  • 虫さんに期待する:ナツメの花はほんのり甘い香りがするので、意外にも大小の昆虫がやってきます。でも、去年の結実は0でしたし、今年も受粉する傾向にありません。
  • 放射状にのびるおしべを、手で中央へ織り込んでめしべにつける:かなり強引だとおもうので最後の手段です。でもこれで、6/21に受粉成功を確認しました(めしべの根元がふくらんでいる)。おそらく、6/9(月)週に人工授粉した花、と思います。…新疆の農家の方はどうしているのでしょうね?

※お写真とってるから、そのうちUP。

人工授粉するなら、ナツメの花の構造やライフステージを把握しておきましょう。

  • 開花すると、星型のような形をしています。せいぜい2mmの花です。中央にめしべ、5つの萼、間に放射上におしべが伸びます。
  • 咲きすすむと、よく見るとめしべの周りに蜜が満ちます。甘い香りがする。
  • おしべに花粉が吹いているかも?
  • 3~4日もすれば、元気がなくなって、茶色くなって落ちてゆきます。これは結実しなかった、ということ。

なつめではありませんが、「黒いお椀に花粉を落として、梵天でこすりつける」という方法もネットで紹介されていました。これはまだ試していません。なぜかというと、花が小さくて、おしべから花粉が吹いているか?よくわからないのです。咲いたばかりだと、まだおしべが固く締まっている感じ。もう少し観察してみるとよいのでしょうが、6月の朝は意外と日差しがぎらぎらと暑くて、あきらめてしまいます。またゆっくり観察の機会を設けます。 ・・・それと、ナツメの花は小さいので梵天より綿棒の方がよい気がしています。

対策2:水やり

水やりも、大実ナツメならほったらかしにしないほうがいいと思います。これは他の果樹から経験則や、ネットでの大実ナツメの栽培記録からの知見です。特に花が咲き始めた5月なかばから、暑くて乾燥する日は気をつかってあげましょう。受粉しはじめる6月末~8月、9月でも暑い日は、ぎらぎらとした日差しを感じたら適宜、水をあげましょう。

  • 30度近い日、超える日は1日2回あげています。
  • まだ腰水するほどではありません。※実が大きくなり始めたら検討するかも。

葉面散水もよいかもしれません。根から80%、葉面から20%吸水する、と言います。水やりするタイミングが遅れてしまったり、熱風が吹いてなんとなく元気がなさそうだったら、散水するといいでしょう。植物が早く、息を吹き返す確率が高まります。

対策3:日よけの黒幕

他の果樹ほど、日差しに弱い気はしませんが、それでも葉焼けすることがあるので、我が家では黒幕がかかるエリアと日があたるエリアの狭間に置いています。